試運転は涙で終わった

スポンサーリンク

カツオは県ジュニアのダブルスに向けてコーチが決めてくれた新しいパートナーと試合に出てきた。

結果は惨敗に終わったのだが敗因は全てカツオにあった。 

 

本来ならカツオが相棒を引っ張って行かなくてはならない立場。

そんなカツオが最初から最後まで空回りだったのだ。

サーブを打てばダブルフォルト、ストロークはなぜかみんなブッ飛ぶ、ネットプレーもうまく行かない。最初はそのうち調子が上がってくるのかなと思って見ていたが最後までその調子だった。

試合後のカツオは肩を落としていた。

負けたのは自分のせいだとわかっていた。

カツオの気持ちを察し、私はカツオを連れ会場内を散策。

案の定カツオは目に涙を溜め、流れてくるのを必死で堪えていた。

自分でわかっているのなら私が何か言う必要もなく、ただ「あんなに何もかもうまく行かないのも珍しいね〜」とだけ言った。

最近調子を上げてきていたカツオは自分のプレーにショックを受けていた。

今すぐ帰って練習をしたいと言ったが、せっかくだからコンソレ出たら?と促しじゃあ、1試合だけと了承。

お昼ご飯を食べ1試合した時にはいつも通りのカツオだった。

 

それでも納得いかないカツオは終わってからクラブに戻り、練習をした。

(相棒は疲れてしまったみたいで帰宅。)

せっかく最近調子が良いのにこのまま帰ったら、元に戻ってしまうのではという強迫観念(?)みたいなものがカツオにはあるようだ。

スポンサーリンク

やりたいだけどうぞ。終わったら電話してくれ。

そんな感じで私は帰った。

 

カツオは試合が終わってそのまま家に帰宅する事はほとんど無い。(日中の場合)

帰ってたまにはゆっくりしようと言っても聞く耳持たず。

たまに私の提案に「どうしよっかな〜」などと迷うそぶりをするがやっぱり練習する事を選ぶ。

レッスンが無い日でもクラブに戻り練習をする。

でもこれはコーチから以前みんなが言われたことでもある。

『試合で負けたら帰ってきて練習!』

これを忠実に守っているのは今はカツオだけだと思う。

そこは褒めてあげられるところかな。

 

で、練習終わりのカツオの顔はスッキリ爽快だった。

「今日はめっちゃ走ったよ。〇〇(一緒に練習してくれた子)が足痛いみたいだったから半面対全面でやって、めっちゃ振り回されたからね。たくさん走ったし気持ちヒィー!!」

 

そりゃよかった。

  

死んだ魚のような目をしていたが、水を得た魚に変わった。

カツオは練習しないと不安で仕方ない病。

そして練習が好き病。

強くなりたい病。

つまりつまり、テニスが好き病。

 

先日カツオが言った。 

「オレはもっともっと上に行きたい」

 

強くなりたいって意味だと解釈。

がんばれ。

 

 

おわり

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。